contents
バナナしか食べなくなってしまった!
バナナは口当たりもよく甘くて離乳食期の赤ちゃんにとって大変おいしいものです。
バナナをあげてみたらそればかり欲しがってしまうようになった!!とか
バナナしか食べてくれません・・・
という相談、実はとってもよくあります。
バナナしか食べなくなる本能的な理由
まずバナナが赤ちゃんに好まれる理由ですが、
「甘味・塩味・うま味」は身体が必要とする食べ物の味といわれており、生まれながらにしておいしいと感じる味です。
一方で野菜などの味(苦みなど)は繰り返し経験することによって味を覚え段々と「おいしい!」となっていきます。
したがって野菜などの味を繰り返し習得しているときに、
甘くておいしいバナナを赤ちゃんに与えると
バナナの甘味は本能的にとてもおいしい!!と感じる子が多いのです。
なのでバナナなどの甘い食べ物は野菜よりも食いつきが良く、
一度覚えてしまったバナナの味を忘れることができずにおいしいバナナばかり欲しがってしまうことになります。
ちなみにこれはバナナに限らず甘味の強いもの全般に言えることです。
- 甘味・塩味・うまみは本能的においしい味
- 野菜などの苦みは段々と慣れておいしいと感じる味
- 赤ちゃんにとってバナナは野菜などよりものすごくおいしく感じる
離乳食の本来の目的
喜んで食べてくれるから…とか
バナナなら食べるから…とか
食が細い子だと
「栄養をちょっとでも取ってほしい」
「ちょっとでも食べてくれるなら」
とついついあげたくなってしまいますよね。
しかし!ちょっと思い出してほしいのが「離乳食の目的」は何でしょうか?
離乳食は食べ物に慣れるということが主な目的です。
どんな影響があるの?
赤ちゃんの将来に影響
本能的に美味しいと思うバナナの味に慣れてしまったあとに、まだ慣れていない味の野菜やそのほかの食べ物を美味しいと思うことはなかなか難しいですよね。
離乳食期に様々な味や食材を経験させてあげることで、子供の味覚が豊かになり成長しても好き嫌いが少ない子供になると言われています。
少し大げさですが離乳食は赤ちゃんの人生も実は左右しているのです。
バナナでお腹がいっぱい
バナナしか食べなくなる理由としてもう一つ上げられるのが、
バナナ以外食べないとそのうちバナナがもらえるので
バナナでおなかがいっぱいになってしまい他の食べ物はいらない、
おなかがすいたらまたバナナという悪循環です。
対処法
バナナしか食べないからという理由でバナナをあげているのなら
最初は赤ちゃんが泣いたりして心苦しいと思いますが
心を鬼にしてグッとこらえるようにしていきましょう。
どうしてもお腹がすいたらそのうちバナナ以外のものも食べるようになりますよ!
とはいっても「バナナの味を知る」ということも離乳食の大事な役割の一つですので全くあげないというわけではなく、うまく利用していきましょう!
- バナナを我慢させる(適量以上あげない)
- お腹が空いたらバナナ以外も食べるようになる
対策① 1回量を決める
困った時のバナナと言うようにバナナに依存しすぎないようにまずは回数や量を決めましょう。
量の目安
3回食の場合
バナナ一回量の目安は
1cmくらいの輪切り1個程度
詳しくは別記事にしますが、
果物の量は野菜と合わせて30~50g(月齢により変動)です。
気をつけるべきは野菜と合わせてです!
そして基本的に野菜なしで果物のみでの摂取はNGです。
となると1回の目安量は1cmくらいの輪切り1個程度で十分と言えます。
2回食の場合
2回食の子の場合は上記の3回食の子よりも必要な量はさらに少なくなりますので、より与えすぎに注意です。
対策② 他の食材を食べられるようになるきっかけにする
それでもバナナしか食べてくれない場合、バナナを他の食材に慣れるためのきっかけにしてしまいましょう!!
- バナナを他の(食べさせたい)食材と混ぜ、他の食材の味に慣れる
- バナナの分量を徐々に減らし、他の食材の分量を増やす
と他の食材の味に触れることもできます。
野菜が苦手な子なら甘味の強い野菜から再度始めてみるのもいいかもしれません。
苦手とされる野菜は甘味の強い野菜と一緒にあげることで、苦手な野菜の味にも慣れていくことができます!
まとめ
繰り返しますが離乳期は赤ちゃんの味覚や人生を左右しているとても大切な時期です。
赤ちゃんの食べるものだけをあげていると、偏食や好き嫌いの多い子になってしまいます。
赤ちゃんの健康を守れるのは私たち大人です。
将来好き嫌いなく何でも美味しく食べられるような豊かな人生にしてあげたいですね!
1回の目安量は1cmくらいの輪切り1個程度(3回食の場合)